ちいさいころは、邦画イコールつまらない、なんて偏見を持っていて、見るなら外国の映画だと思っていました。ぼくらが育った時期は、洋画礼賛というか、邦画の一時代が終わった端境期というのか、邦画へのマイナスイメージは、偏見ではなく存在していたと思います。それが、いまでは邦画人気が洋画に負けず劣らずの勢いで、外国の映画祭で賞を獲るような作品も出て来ました。興行成績だけでなく、邦画の質はむかしより上がってきていると思います。映画を山ほどみているわけではないので、具体的にどこがどうちがうのかといわれると、よくわかりません。
むかしにくらべて明確に変化を感じるのは、漫画や小説が原作の邦画が増えたところでしょうか。原作の時点であるていどの高評価を得ている物語を映像化するのは、いまではごくごく当たり前のこと。むかしからもちろんあったのだと思いますが、最近の目立つ邦画は、原作のないオリジナル脚本のほうが少なく感じるくらい、どれもなにかしら原作のあるお話が多くなっています。実際にヒットした邦画をみてみると、その傾向はクッキリ。もうひとつの特徴として、ドラマとの連携があって、視聴率を稼いだ連続ドラマの映画化が顕著です。
これはテレビ局の後援がついて、宣伝にかなりの威力を発揮するので、ヒットが生まれやすい一因になっています。中には、ヒットした話題作がドラマになる逆転現象や、テレビ以外のインターネットや携帯配信でのストーリー展開など、あたらしい技術に切り込んでいく邦画もあります。今後、どういう進化が邦画の世界にあらわれていくのか、楽しみにみていきたいところです。